NCEC RX-7 (FD3S) 用 純正ブレーキキャリパーの流用
↑ まずはキャリパー取付完了状態から
↑ RX-7 (FD3S) 16インチキャリパー流用キットをオークションで購入
FD3S 用の対向 4ポット式のキャリパーです。
正直なところ NC 純正ブレーキは効きも悪くないしタッチも良い。
特に不満は無いんですが。。。
だけどそこから更に一歩踏みこんでみたいんですよ、カスタマイズ好きな私としては。
決してガツンッと効く絶対的な制動力が欲しいワケじゃないのです。
対向 4ポット化に求めるモノは純正の片押し方式キャリパーよりも優れたコントロール性能。
走らせるのに、より楽しめるフィーリングを求めているんです。
そんな考えから FD3S キャリパー流用キットを入れてみようと思いました。
キットについて (特に強度)
ブレーキという部品である以上、一番に気になるのは強度かと。
剛性面でしっかりしてないとブレーキの効きにも影響するし、なんと言っても不安ですからね。
ステーについては、SS 鋼材との事です。
厚みは約 12mm 。
鋼材としては一般的に広い用途に使われるもので、強度的には問題なさそうです。
キットの製作者さんのお話しでは、もっとピストン径の大きな効きの強いキャリパーの場合でも同様のステーで全く問題無かったとの事。
安心して使えそうです。
付属しているボルトは、ボルト自体のネジ頭の刻印からクロームモリブデン鋼だと判ります。
短いほうは M12 で強度区分 10.9 。
長いほうは M10 で強度区分 12.9 でした。
両方ともに非常に強度の高い鋼のボルトですね。
まずは一旦、仮り組みをしてみた
↑ 説明書を見ると、ステーはボルトナットで固定すると書かれてある
説明書に書かれた方法では、ローターを外してまずステーだけをボルトナットで固定。
そのあとでローターを固定し、最後にキャリパーをステーに固定。
この方法だと、キャリパー固定用ボルトの固着に気を付けなければなりません。
( 最後に組み付ける部分が固着すると全て外れなくなる? )
私的にはそれに気を付けるのが面倒なので、キャリパー固定用ボルトが固着してしまってもよい取付方法を考えてみました。
独自の取付方法を考えてみた
↑ ナットは使わず、ネジ穴のある固定用ステーを用意した
実はこれ、純正キャリパーをカットして作った物。
これを使えば純正キャリパーと同様に裏側からボルトを緩めればキャリパーがステーごと外せます。
これでキャリパーとステーをとめるボルトが固着しても問題無し♪
もちろんコツは要るけどローターを付けたままステーの取り付けも可能となる。
↑ プロに純正キャリパーをカットしてもらった (普通の人は真似したら危険です)
↑ キャリパーのネジ穴の部分だけを切り取って使います
ちなみにカットしたのは別途オークションで安く買えたキャリパー。
左右セットで千円もしないやつ。
もともと車両に付いていた物は、後々のため捨てずに保管しておきます。
↑ ステー固定用のボルトは別途用意した
キット付属のボルトはピッチが違うため、純正キャリパーのネジ穴とは合いません。
別途 M12 の 1.25 ピッチのボルトが必要。( 長さは 45mm )
鋼の高強度ボルト ( 強度区分 10.9 ) を買いました。
取付作業
↑ パッドはエンドレス (ENDLESS) の EP282MP
初期制動よりもコントロール性重視のパッドです。
↑ ブレーキパッドを組み込み中
↑ 組み付け完了
ブレーキホースは純正のがそのまま使えました。
なお、FD3S キャリパーは元のキャリパーよりも厚みがあるので、使っていた 純正 RX-8 ホイール が干渉して使えなくなった (苦笑)
おそらく 15 ~ 20mm程度のワイドトレッドスペーサーを使えば良いのだけど、それだとタイヤもホイールもフェンダー内に収まらない。
とりあえず、装着条件を満たしそうなホイールを探す事にしたのですが。。。
長いことレストア中だった wilwood製 4ピストンキャリパー が治ったので、残念ですがこのキャリパーは使いませんでした (^^ゞ
参考までに...
↑ FD3S キャリパーの厚みをローター表面位置からを想定して測ってみた
対向 4ポットなだけあって、分厚いです。
少なくともローター表面からホイールのスポーク裏面まで 6cm 程度は空いているホイールじゃないとキャリパーが当たるので要注意。
↑ 20mm のワイトレを入れて RX-8 ホイールを履いたところ
これは最初に仮組みしてみた時に撮った写真。
20mm のワイトレ装着で、まあまあ余裕がある感じ。
ただし、先にも述べたように、このホイールだと 7.5Jなので 20mmワイトレ入れたらフェンダーに収まらない (笑)
もともとスペーサー無しでツライチに近づけるために選んだホイールですからね。
オフセット値を大きくするか、もっとキャリパーの逃げが大きいタイプのホイールが良さそうです。